いかにもゴダールなタイトル表示に長ーい長い長回しで始まる導入。かったるいことこの上ないが、それだけ大事というわけである。心の中のうさみちゃん（「ギャグマンガ日和」）が早く人死なないかなと言っている。
は～ん、こりゃグランピング場の件なんて残りの尺で解決しようがないのだから、娘の失踪にかこつけて「東への道」でクライマックス感だす戦略なのかと思ったら、明後日の方向にぶん投げる暴投エンド。な ん だ こ れ。紛糾する説明会と芸能事務所での調子のいいコンサルや社長とのやりとりなどからどんどん話は面白くなっていくのだが…。微妙に笑いを交えた語り口も素晴らしく、これがアカデミー賞監督だと唸る作り込み。
鹿のアップは多分ＣＧかなと思いつつ、実物は望遠ズームでデジタルな画質。色々伏線あってのあのラストをどう捉えるかかなり困難な代物。不条理すぎるだろ。
