このレビューはネタバレを含みます
2024/03/08
立川シネマシティ
(13本目)
「DOGMAN ドッグマン」
困っている人の元に神様は犬を送るという言葉から映画は始まる。
マリリンモンローのような衣装でトラックを運転して荷台には犬たち、全てが終わったところから、このドッグマンはどういう人生だったのかが次第にわかってくる。
闘犬で稼ぐ父と神様を熱心に信じている兄、兄が書いた「神の名のもとに」を逆に読むドッグマンになるのが面白い。
料理を手伝わせてるうちに、言葉の全てを犬たちが理解してくれると分かった瞬間がとても良かった。驚くドッグマンと彼の言葉を待つ犬たち。
ドラッグクィーンとして、舞台に立つのは「ジョーカー」を彷彿とさせた。彼とは違ってドッグマンはウケるけど。
この映画は、最初から最後まで「神はいるのか?いないのか?」がテーマでもあったと思う。敵に踏み込まれて銃を向けられたと時に「神の意志ならいま死んでも構わない」と言うが弾が出ない。これは神様が助けたのか、そもそも神様はいないのか?
とても漫画的な話だった、しかし主演のケイレブランドリージョーンズの演技力でリアリティがあって最後まで楽しかった。
最後、ドッグマンは死んだのか?彼の一番の僕だったドーベルマンは精神科医の女医の元に行った。あれは「彼女を守ってあげなさい」ということだったのだろう。
ドッグマンの家は乱暴な「ホームアローン」みたいだった(笑)