七色星団

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦の七色星団のレビュー・感想・評価

4.0
劇場版ハイキュー!!の評判が職場でもメチャクチャ凄かったので、3週間でTVアニメシーズン1〜4までとOVAをイッキ見して映画館へ馳せ参じたにわかハイキュー!!マンです。

熱い!熱すぎ!
そして研磨の激闘の末に至る思いと小さい頃から研磨を見守ってきた黒尾の表情に「あ、ちょっと目から何か出て来た…」状態。
漫画を読んでないので劇場版の回想パートにオリジナル要素があったのかは分からない。でもTVアニメ版で見てきた研磨と黒尾、二人の子供時代には確かに存在しただろうエピソードの積み上げが地味に効いていて、だからこそ感慨深いあのラストがある。
そりゃ泣くやん。

プレーシーンと回想が交互に入るという『THE FIRST SLAM DUNK』と同様の構成で、それがテンションの持続に今一つ邪魔だったという意見もあるみたいだけど、僕はストーリー進行にあの緩急があったからこそ緊張感を持続して観れたんだと思うけどな。
だってもうね、泣いちゃったんだから完敗よ(笑)

TVアニメでも凄いなと思ってたバレーボールのプレーシーンは劇場版でも流石の出来。
体育館のフロアを擦るシューズの音から館内に響き渡る歓声まで音の臨場感が素晴らしく、観客席であの激闘を観てるような気になった。
特に終盤の研磨目線、1人称視点でのラストプレー。観客どころかプレーヤーになったような錯覚を起こす目まぐるしい演出には、遂に体験型アニメーションというジャンル、来たー!なんて思ったり。

まぁ全編そうなんだけど、"強調して見せたいものを見せる"というアニメーションの強みが最大限発揮された本作のような映像表現は今後も加速するだろうね。
一方で実写じゃとてもじゃないけど敵わない領域まで行ってしまったなぁという寂しさもある訳で。

ただ『ゴジラ-1.0』がアカデミー賞視覚効果賞を取ったという明るいニュースも飛び込んできたので、何かしらのブレイクスルーを期待。

そう言えば本作は二部作の前編みたいな扱いなんだね。
楽しみだなぁ。
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