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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章の01のレビュー・感想・評価

3.8
「人類と侵略者。
敵対する君たちが仲良くなるために「敵」が必要なら、その役割は僕が引き受けよう。
僕は絶対だ。」

いつ何が起きてもおかしくない巨大母艦が都心の頭上に浮かぶ世界。
どう考えても異常な世界なのにそれでも次第に慣れきって、普段と変わらぬ日常を過ごす人々。
コロナ渦が明けた今だからこそ余計にリアルに感じる。

この作品のテーマは 『生きてこそ』
「どう生きるか」ではない。

右や左の主義主張よりも、生きる意味を見いだせずとも、生きていることが正しい。
どんな人であろうと亡くなって良い命は無い。
個人的には、自殺は個人の問題ではなく「社会の問 題」であり、誰にでも起こりうる問題であり、時としては最善の最終手段にも成り得ることもあるかもしれないと思っている。
自殺をタブー視するのではなく、もっと社会的な問題として、みんなで考えていく必要があると思う。テレビやネット等との付き合い方をよく考えなくてはいけない。門出の暴走も、小比類巻の言動も そこ にあるように感じる。

自分たちは知りもしない話題に対してネットの 情報 だけをうのみにし、あたかも自分の知識のように扱いすぎている。 知能が発達しすぎた代償でしかない。

これからの時代を生き抜くうえで、自分自身で物事の分別をする力を特に磨いていかなければいけない。

最後の内容に衝撃を受け偏った感想にはなってしまったが、原作未読でも十分に楽しめた。
先の展開を知らないので、やや展開がゆっくりにも感じたがこれら全てが伏線の要にも感じて次回に期待が高まっている。
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