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真昼の女
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『真昼の女』に投稿された感想・評価

[] 50点

バルバラ・アルベルト長編七作目。ドイツの作家ユリア・フランクによる同名小説の映画化作品。映画は第一次世界大戦期のドイツに始まり、第二次世界大戦終結から10年後までを扱っている。主人公ヘレーネの傍にいる人物として姉マルタ、初恋人カール、ナチ旦那ヴィルヘルムの三人が挙げられ、映画も大きくその三つに分割される。特にカール編とヴィルヘルム編はそれぞれ狂乱の戦間期とユダヤ人には厳しい時代だった二次大戦期に相当する。これを2時間で語るせいで、あまりにも雑なダイジェストになってしまっている。しかも、例えば産みたくなかった息子がギャーギャー泣き続けているシーンで、ナチ旦那が話し始めると一瞬にして泣き止んで、話し終わると泣き始めるというような、都合の良さも悪目立ちしている。実際には泣いているが、聞きやすいように消したという映画的配慮かもしれないが、絶対違うと思わせるくらい他も"調整"されていて、ここではこういう感情になってほしいんだな、こう言わせたいために登場してるんだな、という裏事情が表にダダ漏れてしまっている。"真昼の女"とは畑に登場し、出会ったら自分のことを語らないと呪われる(語ったら特に何も起こらない?)というタイプの妖怪らしく、ラストで引用されているが、正直全然上手くないと思うし、原作のドイツ語wikiを読む限り多分原作のラストを気味悪い方へ改変してる気がする。少なくとも、戦間期か二次大戦期のどちらかに絞った方が良かったのでは?マーラ・エムデのファンとしては悲しい。
mende

mendeの感想・評価

3.0
東京国際映画祭で。
自由に生きてきたユダヤ人女性が、ナチス政権下で名前を奪われて生きざるをえず……。

長編小説の映画化は、ストーリーを追うのが精一杯で、2時間におさめるにはダイジェストのようになりがち。今作はこんなに波瀾万丈な話なのに、メリハリが少なく、冗長に見えてしまった。

第一次大戦後、主人公のヘレーネが若いころは、精神に異常をきたしてしまた母親の問題などはありながらも、それなりに裕福で、大戦間の自由を謳歌し、医師になりたりという夢を抱き、優しい恋人もいた。
ナチスが台頭してくると、一転して生きづらくなる。前半とは明確に対照的に不幸。主人公から笑顔が消える。

思い切って後半だけにして、なぜ息子を手放したかのかということに焦点を絞ってもよかったのではないか。
題材そのものは面白いし、アイデンティティや人権、人とのつながりを喪失する過程やナチスの優生思想、女性差別など見どころは多い。
映像化するなら、ネットフリックスに企画書を持っていってドラマかミニシリーズにしたほうがよかったんじゃないかな。
Omizu

Omizuの感想・評価

3.5
第36回東京国際映画祭コンペティション部門

オーストリアのバルバラ・アルベルト監督作品。

最初はテンポも悪いしダメかもと思っていたが、ラストに向けて加速度的に面白くなっていった。

「真昼の女に出会ったら全て話さないと心が闇になる」という都市伝説めいた設定に惹かれるし、オチのつけ方もよかった。

主演女優さんの顔がイザベル・ユペールに似てるなーとずっと思っていた。この写真だとそうでもないけど。

でもやっぱりこの内容で137分は長いよ。最初のテンポが悪いのが長いと感じた原因だろうか。

内容的にはそんな目新しいものはない。第二次大戦を生きたユダヤ人女性の半生を描くというベタな内容。しかし、見せ方は悪くない。他の映画祭でも一定の評価は得られそうなクオリティ。

今回のコンペでは非常に少ないヨーロッパ映画ということで明らかに浮いてしまっているのが気になるところ。欧米映画はこれと『ペルシアン・バージョン』くらいだよね。

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