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パワー・アレイのnekokatzのレビュー・感想・評価

パワー・アレイ(2023年製作の映画)
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最近の映画記録、TIFFの6日目にみた「パワー・アレイ」のこと。ユース部門TIFFティーンズの一本で、ブラジル映画。

十代の妊娠と中絶を描いた作品で、ティーン映画らしさは随所にあるのだが、自分的にやや点は辛め。

主人公の少女ソフィアは17歳のバレー選手。
彼女はサンパウロ近郊のユースチームに所属している。
ユース選手権を勝ち進み、ソフィアにはスカウトから有名大学チームへの奨学金と推薦の話が来るのだが、妊娠が発覚して…という導入。

女子選手たちのシャワー室のワイワイ感や生っぽさ、そこら辺は良い感じ。
最初ソフィアは誰にも相談できず、ネットで調べたクリニックに行ってしまう。だがそれは中絶希望者を改心させようというカトリック団体のワナで…という展開はめちゃ怖い。

養蜂業をやっている父に打ち明け、隣国ウルグアイに向かう…という展開。
この養蜂の見せ方もイマイチ。女王蜂の翅をカットし、巣箱から逃げられなくして繁殖させるのがメタファーだろうが、全然それが伝わらない。

あと、この監督はバレーボールに全く興味ないのが映像から伝わって厳しい。試合のシーンがおざなりで、役者もバレー経験がなさげ。
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