あんのことのネタバレレビュー・内容・結末

2024/6/8(土)11:00〜 丸の内TOEI上映後舞台挨拶にて。
河合優実さんはここ3,4年の作品を全て追うほどに人間力とどの役どころも憑依してしまう演技力に魅せに魅せられていたが、今作を経て…

ズンと胸に重く響いて
最後のほうは涙が自然にでていました
彼女自身誰にもよりかからず
必死で生きているだけなのに
幼い頃から食い物にしかしない母親
から逃げれない　離れて生きていく
やり方も知らない…

『ああ無念の無間地獄』

とにかく奈落の底に突き落とされる作品でした。母親からのＤＶだけでも嫌な話なのに、母親に売春を強要されてそのあがりを取られるは、そんな現実を忘れるために薬物中毒になったりリス…

あん、いきなり子供を押し付けられて、母親は消える。この一時だけが、あんの幸せ。後は、刑事と記者との晩御飯ぐらい。あまりに救いのない話。

母に見捨てられ、ママってなんじゃ。多々羅は捕まりスマホは…

こんな簡単な言葉で表わせられないのは理解しているけど…
「深い、重い！」
優しさを知って、希望の光が見えてきたところに…
杏が髪を切って明るくなって、少しずつ自分の気持ちをだせるようになってきていた…

気持ち悪い人間が多かった。
母親は言わずもがな、多々羅、おばあちゃんもキモかった。まず多々羅はいい人ヅラしすぎ。最後泣いてたが、あんにも近づいた目的は結局エロ目的だった(真意は不明だが)と思うと全く…

実話と知って唖然…
世の中にはこんな酷い母親がいるのか。
幼少期から酷い仕打ちを受けていたら 助けを求める術をわからずに成長したのだろうか。
生きる目的を見つけた杏には平凡な幸せを掴んで欲しかった。…

アンのことをあの手この手で追い詰めたくて必死で、もうコメディだった。

冒頭の河合優実の表情が素晴らしかったのに、間も無く取り調べのヨガでこの映画に一瞬で冷めた。

観客を共鳴させるまでに積み上げ…

どうしたら杏のことを救えたのだろう？痛烈にそう考えさせてくる一作。とんでもない脱力感と無力感に襲われる。日曜に見なくて良かった。映画として素晴らしかった。

杏の家の小道具一つから脚本の作りまで全て…