はる

仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦のはるのレビュー・感想・評価

3.6
英寿の憂いと宝太郎の成長

久しぶりのギーツの面々が、逞しく、そして可愛かったなあ。景和くんの英寿の相棒感よ。。。英寿に振り回されながらも、英寿を理解しているところに、景和の成長を感じました。

今回英寿に振り回されるのは、宝太郎くんということで。彼の反応が初々しかったです。英寿の傍若無人な振る舞いは、良くも悪くも周囲への影響が強いです。心に余裕があれば、軽くいなせるかもだけど、宝太郎くんは憤り、英寿に負けるもんかと焦ってしまいます。

宝太郎くんは自身が成長するために、あえて本作で景和のポジションを疑似体験させられています。宝太郎くんの英寿に対する反応には、懐かしささえ覚えました。

宝太郎くんの良いところは、英寿という壁にぶつかっても、ちゃんと学び成長できるところです。だからこそ彼は仮面ライダーなんですよね。

そして宝太郎の成長譚と見せかけて、実は英寿の成長も描いていた本作。英寿に、これ以上の成長があるのかと感じてましたが、彼にも憂いやトラウマはあったのだな、と思わされました。

憂いがあるってことは、伸びていける可能性があるってことですからね。英寿も、まだまだ欠点があって、人として成長していけるんだなあ、と。ただのコラボ映画ではなく、ガッチャードとギーツ両作品の良さを尊重した作品でした。
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