はる

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のはるのレビュー・感想・評価

3.8
ゴールデンカムイ✖️刀剣乱舞✖️ラブコメ🟰?


最近ゴールデンカムイ実写映画&刀剣乱舞プレーヤーとしては、とってもタイムリーな内容でした。過去の劇場版でも、歴史上登場人物を扱ったものがありましたが、ここまでメインストーリーとして日本の歴史を取り上げたコナン映画は、今までなかったのではないでしょうか。

しかも土方歳三という超絶有名人気人物。彼にまつわる刀をめぐるミステリー。北海道のどこかに眠るお宝争奪戦。面白くないわけがないですよね。

今までの劇場版であれば、キッドだけだったり、平次だけだったりの登場だったのが、原作で平次とキッドが邂逅したことにより、2人がバトれる豪華な劇場版が製作されたことが、感慨深いです。シリーズが長いからこそなせる技ですよね。

平次は剣道が得意なので、平次が劇場版に登場すると、サントラ含め和な雰囲気となり、アクションシーンはチャンバラ中心になるのも、興味深いです。キャラがみんな魅力的で強いからこそ、登場するキャラによって作品の色も大きく変わるところが好きです。だからこそ、コナンシリーズは飽きないんですよね。

ツッコミどころ満載のアクションシーン、キャラの活躍シーンが多いのも見どころです。製作陣も狙っているんでしょうね。あそこまで突き抜けると、逆に面白いです。

コナン世界は、みんな頭が良く、咄嗟に状況を判断して、正しく相応しい方法で味方援護ができます。それなのに、恋愛が絡むと良い意味で冷静さを失ったり、強さを発揮したりする。

感情が動くからこそ、誰かを助けられたり、勇気を持てたり、かと思えば過ちを犯したりする。コナン世界では、理屈であらゆるものが説明されます。だからこそ、探偵は真実を推理できるし、不審な人物やちょっとした間違いをした人は、まず怪しいとマークされます。

でも、コナン世界は恋愛や思いやり等、理屈で説明できない心の動きも、とても大事に扱っているようです。だからこそ、コナンは真っ正直にラブコメができるんですね。そんなコナンシリーズが持つあたたかさ、温もりが感じられたのがよかったです。
はる

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