らんら

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のらんらのレビュー・感想・評価

3.5
はっきり言ってミステリ映画としては完全に破綻しています。が、
見たいもん全部詰まってるおもちゃ箱。
お子様ランチ。ラーメン二郎全マシマシ。


ここ数年のコナン映画の中でも屈指のカロリーの高さです。
鑑賞後はディズニー帰りのような満足感。
楽しすぎます。

もう、物理法則とか理屈とかどうでもいいんです!!そりゃあ、『ベイカー街の亡霊』とか『ゼロの執行人』みたいな本格ミステリサスペンスが観たいという気持ちもあります。

でも、やっぱり心のどこかでは求めているんです。トンデモ演出とカオス展開を。
こういう作品があってもいいじゃないか。
コナンなんだもん

もう今回は最高にしっちゃかめっちゃかです!

まずキャラクターが多すぎる。(最高)
このキャラ絶対いらんやろ、みたいなのがいっぱいいるし明らかに捌ききれていない。

古参ファンや青山剛昌作品全般が好きな人にしか分からない初見殺しのキャラクターとエピソードがわんさか出てきます。

コナンファンではない友人を連れていきましたが宇宙猫になってました。

ミステリとアクションの配分は近年の作品に比べると凄くちょうど良かったんですけど、肝心の推理部分がめちゃくちゃややこしいです。

結果はまぁ理解出来るけど、その過程が理解出来ない。
ツッコミどころもめちゃくちゃ多い

『こんなん有り得ないだろ』なんてツッコミはもう今更なので宇宙の彼方に置いときます。

キャラクターも無駄に多いので名前とキャラをいちいち脳内で一致させてから理解せねばなりません。おじさんが多すぎるんだよ。

映画ゲストキャラのイケメンくんも出てきますが、露骨にイケメン枠で、去年のピンガみたいに流行らせたいという制作側の下心丸出しなところも感じられてよいです。

彼のキャラ設定とスペックは盛りすぎてて、最高にカオスでした。『小4男児が考えたサイキョーの剣士』って感じで、むしろ趣あります。取ってつけたような安易なバックグラウンドも面白いです。

終盤なんかもう、一種のアトラクションでした。土方歳三のことなんか観てる人皆絶対忘れてるでしょ。元々なんの事件を追っていたのか覚えてないでしょ。色んな事件が四方八方で起き、何が軸なのかもよく分からない。
☆のモチーフが多すぎてどれのヒントなのかも混乱する。
キャラクター達の動機もぐらぐら。
あまりにもゴールデンカムイすぎる導入。

あぁもう最高すぎる。
今年1番のエンタメです。

あと、主題歌流れるタイミングすごく良かった
らんら

らんら