主人公は私と全く違う世界の人間で、共感できる性格でもないのに、いつしか彼にシンクロして「この状況をなんとかして切り抜けられなきゃ、俺は終わりだ…!!」という気分にされられるのだから、すごい作品だわ。
これがレフン監督のデビュー作のいうのだから、才能で殴ってくるとはこういうことなんだな、と。
ところで主人公はツイてなかったのか、自業自得なのか、そのあたりは意見が分かれるのではないだろうか?
取引に失敗(警察にパクられた)ことも大きいけど、個人的には相棒・トニーと決別してから転落が加速していったように見えた。
トニーが警察に吐いたと知らされた時の主人公の表情がなんとも切なくて…。
「プッシャー2」は、そのトニーが主人公らしいので、どういうストーリーになるのか楽しみ。