名作に相応しい重厚な語り口で、映画の世界に没入できる大迫力の映像と、
政治と使命に振り回される主人公ロレンスの心理の移り変わりにとにかく大満足。
とはいえ3時間40分はかなり長くて、最後の1時間はちょっと疲れてしまった。
争いの最中はもてはやされて引くて数多だったのに、いざ落ち着くと適当に恩賞与えてお払い箱にされるのが英雄の宿命だとしても余りにも虚しい。
部族に認められて民族装束に着替えた後に物陰ですんごいはしゃぐロレンスがかわいい。その後のことを考えると切ないけど…
現代のパレスチナ問題の端緒を理解するきっかけのためにも今観ておきたい一本。