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戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河のKUBOのレビュー・感想・評価

4.0
第二部は、昭和七年、満州国建国から始まる。ただ、この政治的な動きは本作には直接登場しないので、久しぶりに『ラストエンペラー』を見たくなった。

前作で子供だった伍代家の次男坊俊介が、中村勘三郎から北大路欣也に変わってるのにびっくり! 似ても似つかない😅

オールスターキャストはさらに豪華に、吉永小百合まで出てきた!

名前は出てこないけど「七三一部隊」、朝鮮軍の将軍として「金日成」の名前も出てくる。

「二二六事件」「盧溝橋事件」そして「日中戦争」勃発と、歴史の波は進むけど、前作は伍代が中国国内の日本軍に直接接触・介入してきたりして話の中心にいて面白かったが、本作では時代は時代で進み、登場人物それぞれのロマンスが中心。

高橋秀樹ー浅丘ルリ子、山本圭ー吉永小百合、北大路欣也ー佐久間良子、加藤剛ー栗原小巻、昭和の名優&大女優たちのロマンスはロマンスで見どころは満載なんだが、歴史を見たい私には、第一部ほど夢中になれず。

「治安維持法」で共産主義者が次々と投獄され拷問される様子がかなりフィーチャーされるが、数年前に日本で制定された「テロ等準備罪」について日本共産党がかなり警戒していたのも頷ける。

さて、この後の満州はいいことないに決まってるけど、伍代の人々と満州にいる日本人たちがどうなっていくのか、第三部も見よう。
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