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鉄道員のneohetareのレビュー・感想・評価

鉄道員(1956年製作の映画)
4.6
祖母が高校生の時分に学校帰りでよく映画館に通っていたそうで、良かった作品は何かと昔聞いた時に教えてもらった作品。
話を聞いてから何年かは観る機会に恵まれなかったが、最近北野武のオールタイムベストを調べていたら幼少期に観て記憶に残っている作品としてこれを挙げているのを見つけて、意欲が高まったのでBlu-rayを買って観た。

前向きになれる『自転車泥棒』だ。

走るサンドロ少年のファーストショットとラストショットが対になっていて素晴らしい。進行方向が逆でラストの方が右向きなのでまあ行く先は向かい風的な意味合いなんだろうけれど、それでもにこやかに笑っている表情なのが良い。
生きることの苦しみ辛さを知った子供がそれでも明るく走ってる姿って最上の生の肯定模様なんじゃないかしら。

ラストカット顔のアップで終わるべき論(あくまでパターンの一つとして)が自分の中でまた補強された。

そしてまた一つ良いクリスマス映画を知りました。
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