Saku

八日目の蝉のSakuのネタバレレビュー・内容・結末

八日目の蝉(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

えりなのずっと抱えてたものが、育ての母と記念館で撮った写真を見たときに転げ落ちた。

あそこで、えりなはきっと愛を知ったのかな。それは、キワコが与えた愛だけでなく、
実の母や父、自分を育ててくれた全ての人への愛なんだと思う、いやそう思いたい!

自分の子ではない幼い子供を誘拐してるのに、見るにつれてどんどんキワコとえりなへ感情移入していく感じが辛すぎました。


いつまで一緒にいられるか分からないのに、
小学生になった時の話や結婚の話、普通の家庭ならもっとゆっくり色んな時間を子供といられるのに、、

八日目の蝉は可哀想...
自分も、自分自身の境遇にそう思う時があります。人を羨ましがったり、妬んだり。 
本筋とは逸れるかもしれませんが、ちぐさが芝生に寝そべりながら、言った言葉。

「八日目の蝉にしか見れないこと、体験できないこと、幸せがきっとある」

これにとても心救われました。

自分が与えられなかったからこそ、生まれてくる子を愛し与える。
エンディングのえりなの目には
その決意が力強く写っていたような気がしました。

愛が足りてない
全ての人にオススメしたい
そんな作品
Saku

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