イチロヲ

鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.0
エメラルド彗星から飛来してきたヒーローが、原爆用ウラニウムを隠し持つ使節団を追跡していく。無敵超人の反核運動を描いている、新東宝のアクション映画。"日本初の特撮ヒーロー路線"とも称されている。

悪徳組織を打倒するべく、完全無欠のゼンタイ"全身タイツ"ヒーロー、スーパージャイアンツ(a.k.a モッコリ宇津井健)が地球上に現れる。コサキンラジオで「モッコリネタ」が語り継がれているため、リスナーにとっては履修すべき作品となっている。

冒頭部、チープかつキッチュな異星人の登場と、乳首スケスケ、股間モッコリな宇津井健の出で立ちにより、変な脳汁がプシュープシューと出まくる。そして、秘密組織幹部(外国人俳優)の辿々しい日本語台詞「シッケイネー(死刑ね)」がツボに入る。

完全に「スーパーマン」の影響下だが、江戸川乱歩の「少年探偵団」の影響も垣間見られる。日本お得意(?)のチャンポン技が独特な味わいを作っており、孤児を世話する教会のシスター(池内淳子)と女子高生(瀬戸麗子)に、ハートを狙い撃ちされてしまう。
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