このレビューはネタバレを含みます
もちろん高倉健演じる島(遥かなる‥では田島だった)は存在感がありかっこいいこと間違いないし、倍賞千恵子演じる妻と近づいていくシーンも素敵なんだけど、ここまで勝手だと、不器用とかいうことを通り越していて、人としてどうなのかなぁ、と思ってしまう。殺人の理由もちょっと情状酌量の余地なしって感じだったし‥。
そう思いながら観てると最後の泣きどころっぽいところも残念ながらグッとこず、この作品のロマンを感じきれなかった。
時代のものとはいえ、「遥かなる‥」でも感じてしまったこの映画の古さかもしれない。
武田鉄矢はキモく、桃井かおりは妙な愛嬌がある。道中3人のやりとりや渥美清&三崎千恵子&太宰久雄の登場含め、ほっこりする部分や笑える部分もいっぱいあって、感動はしなかったけど映画としては良いと思った。