TAK44マグナム

DのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

D(1999年製作の映画)
3.5
これはですねえ、とにかくパワードスーツが活躍する映画を撮りたい!という、パワードスーツ好きがパワードスーツ好きの為に撮っちゃった、素晴らしくショッパイ映画です(褒めてます)!
全世界1000万人のパワードスーツ愛好者に対しての、ジャパニーズクリエーターからの挑戦状とも言えるでしょう!

ロシア製のパワードスーツ(デザインが無骨で味があって素敵)をギったまま日本に潜伏している元特殊部隊員が主人公。
パワードスーツを使って暴れたいのを我慢していたんですが、ある日、落ちてきた隕石を触った会社員が怪物に変身して人を食べまくる事件が発生!
主人公は、こりゃいいや、戦う相手が現れた!と、喜び勇んでパワードスーツを起動させます。
ここに、隕石怪獣と謎のパワードスーツとの戦いの火蓋が切って落とされました!

チャチなCG合成、悪戯に暗すぎて困るブラックなストーリーが足を引っ張りますが、ほとんど自主映画のノリで製作されているので、そんなことは大して問題ではありません。
大切なのは、「自分たちの作りたいものを作る!」
ただその一点です。

まあ、何となく見られるレベルのものが出来ちゃったものだから、一応は劇場にかけられ、ちゃんとソフト化もされて、めでたしめでたしって事ですね。
中古店漁っていたらVHSを見つけたのでサルベージしておいたんですけど、今やデッキも手元に無いので観られないのが残念。少しなら無料の動画サイトでも視聴できますが・・・

エピソード1、2、3と3章仕立てになっていて、それぞれ尺が30分で計90分。
多少、グロいシーンもありますが、大したことはありません。
チキンが巨大化した隕石怪獣が、東京で通行人をつまみ食いしたりするレベルです♪

パワードスーツと怪獣が戦ったら面白そうという、小学生時代から全く大人になれていないからこそ思い描ける妄想を、君も目撃してみないか!


・・・え?けっこうですって?
うん、まあ、それが普通の反応です。


以下、追記です。

劇中、母親が死んでしまう子供が出てくるんですが、この子供は監督の実子なんですって。離婚しているので、映画に出してあげるとか言わないと会えないらしい・・・。
なんて切ないんだ・・・
そして、殺される母親役も当初はリアルに別れた奥さんにオファーしていたみたい。
そんなに憎かったのか・・・・・・・(汗)
でも、土壇場で別の女優さんにチェンジしちゃったとの事です。そりゃそうだ。


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