TAK44マグナム

セミマゲドンのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

セミマゲドン(2018年製作の映画)
3.0
セミマゲドン接近!


特殊な薬品散布が原因で蝉が凶暴化、17年後に羽化した巨大蝉の群れがロスの街を呑気に襲うZ級パニック。
もしこれがメジャー大作ならニコラス・ケイジが主演していそうと思っちゃうような俳優さんが演じる元大リーガーがバットで蝉をホームランして大爆発する感動作品であります。知らんけど。
お話はあってないようなモノですけれどテイストは意外とシリアスで、ラストはけっこう意外な着地。
作り手の皆さんに根が真面目な人が多いのかもしれませんね。知らんけど。

しかし、のっけから蝉のCGアニメやクロマキー合成がテキトーかつ雑なので脱力感が凄い(苦笑)
でもそれがZ級の性であり魅力なのであるからして仕方ないし、予算もない。
蝉は平気で人間の首をもいだりするのでグロいといえばグロいですが全てCG。
リアルに見せようという姿勢は全く感じれないけれど飛び散る目ん玉や舌が気持ち悪い。
ホラー題材のフラッシュアニメ風ですね。
それなりに大規模な惨事が起きる割に普通に車が走っていたり、「世界の終わりだー」と叫ぶモブがいるのも、これ系によく見られる「あるある」。知らんけど。

やたらと蝉が残虐なのでマトモに予算とって製作されれば真っ当にホラーな生物パニック映画が出来上がりそうではあるけれど、こういう代物はこんな砕け散った出来映えなのが正解なのかもしれません。知らんけど。

エンドロールで見られる撮影風景でキャストもスタッフも皆んな楽しそうなのが印象的。
どこか文化祭的なノリが映画製作に必要な大切なことを教えてくれるようで、何だかほっこりしました。
映画製作って、仕事を超えた大人の遊び、なのかもしれません。知らんけど。

ちなみにオッパイも少々アリ♫


※「知らんけど」をただ使いたかっただけです。すみません。知らんけど。


アマゾンプライムビデオにて