マーロンブランドが主演した傑作ホラーねじの回転の前日譚。巨大な豪邸に暮らす姉弟が家庭教師と下男の恋を見る話。
ジャッククレイトンの回転が大傑作で、ついでにマイクフラナガンのホーティングオブブライマナーが好きだったので鑑賞してみましたが、今作はあれらの作品に対する答えが明確が表示されて作られていました。監督、スタッフ、キャストはクレイトンの回転をかなり意識しただろうし、同時にマイクフラナガンもブライマナーを制作するのにあたって、今作に目配せをしていたと思います。ブライマナーも完全にそうですが、この映画は良くも悪くも二次創作というか、独自解釈になっていてました。
主演のマーロンブランドは後のラストタンゴインパリを彷彿とさせるようなキャラクターで見応えがあったし、これはこれで頑張っているのは分かったんだけど、どうしても回転と比較すると今作が見劣りするのが否めないです。正直ホラー要素はほぼないし、プリクエルとして今作が絶対に必要だったというわけでもない気がします。
ブライマナーもそれなりに悪いところはありましたが、あれは家庭教師を上手く救済出来ていて、尚且つオリジナルへの愛に溢れているのが素晴らしかったです。