いぬちゃん

シャッター アイランドのいぬちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しに最後の方まで気づかず笑
最後、灯台へ銃を持って突撃するところで、
ロボトミーなんてやってないのか、勘違いか
なんて頭をよぎりましたが、まさかテディ自身が患者だったなんて笑

確かに、保安官が自ら事情聴取しているのに、
個人情報だとか言って何も言わないのも
変だったし、なんかみんな煮え切らない態度。
患者が一人いなくなったのに、あんまり慌ててない感じ。捜索隊の警備隊もやる気なさそうでした。
しかも、テディは具合が悪くなったとか言って、島に長居している感じ、そんなゆっくりでいいの?とか思っていました笑
テディはいきなり怒鳴ったりして、
やたら精神的に不安定な人だし。
それも、全ては最後のオチのための伏線でした。

そしてなかなか目を覚さない、レディス(テディ)にシーアン医師は、自分のことを書いた受付票を渡します。テディが、病院側が隠蔽していると疑っている67番目の患者が「存在した!」なんて言って→レディス本人なのですが笑
なのに、妄想と幻覚で他のことに気を取られていたテディはもうどうでもいいという感じで
振り払います。

この場面、普通に見ていたら、
本当に67番目の患者、存在したんだ!と思ってたんですが、後から見返すとただ単に目を覚ましてほしかっただけだとわかり、
答え合わせが面白い場面でした。

あそこで受付票を読んでいたら、
院長の車は破壊されなかったのでしょうか笑

最後、自分の意思でロボトミー手術を受ける決断をしたようでした。
これ以上自分を押さえ込むことができないと
悲しそうな顔が印象的でした。

今のままモンスターとして生きるか、ロボトミー手術を受ける従順な善人として死ぬか。

非常に計算された映画だと思います。
保安官が患者の逃亡の謎を暴くミステリーとして観ると、話のまとまりがあまりなく、
不安定なストーリになります。
幻覚と妄想に付き合っていただけなので、当たり前なのですが、視聴者を騙そうとした作品ではなく、純粋に一人の患者の物語を描いた結果なのかなと思います。
その不安定さが面白かったです。