Maoryu002

砲艦サンパブロのMaoryu002のレビュー・感想・評価

砲艦サンパブロ(1966年製作の映画)
3.8
砲艦サンパブロの機関士ジェイク・ホルマン(スティーブ・マックィーン)。
彼と対立する艦長コリンズ(リチャード・クレンナ)。
ジェイクと絆を作る中国人ボー・ハン(マコ岩松)。
宣教師の娘シャーリー(キャンディス・バーゲン)。
ジェイクの友人フレンチー(リチャード・アッテンボロー)。
フレンチーと恋する中国娘メイリー(マラヤット・アンドリアンヌ)。
1926年の中国は混乱を極め、中国国民軍や学生の蜂起によりアメリカ人は退去を余儀なくされ、彼らは人生は大きく変わっていく。

「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」といった名作を作ったロバート・ワイズ監督の歴史大作だ。
上映時間は3時間で、今ではインド映画くらいでしか見ない“intermission”が時代を感じさせる。

内容はかなり重々しく、明らかにベトナム戦争を意識した、他国への介入を批判した内容になっている。
主人公ホルマンの「(自分は)国にいたのに、何があった、どうしたってんだ!」という最期の言葉が、当時、派兵された若者たちの叫びなんだろう。

とにかく、登場人物たちがつぎつぎと死んでいくので、感傷に浸るヒマもない。
戦闘シーンもあるものの、悲劇の連鎖ばかりが印象に残った。

艦長を演じているのは「ランボー」でお馴染みのリチャード・クレンナで、高潔で頑固な軍人が似合っている。
個人的にはホルマンの親友フレンチーが好きだった。演じているのは「大脱走」でもマックイーンと共演したリチャード・アッテンボロー。「遠すぎた橋」や「ガンジー」の監督として有名だが、役者としてもすごくいい!
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