lilill

2001年宇宙の旅のlilillのネタバレレビュー・内容・結末

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

とてつもない映画体験。理解できてはいないが、なんだかとんでもないものを観てしまっている感覚に陥る。
原始の時代から始まり、そこでモノリスと類人猿が邂逅。
時は流れ、宇宙にある程度のアプローチができるほど科学技術が発達し、月の研究を進めてると、月にもモノリスを発見。これが、人類以外の知的生命体の存在の証拠となる。モノリスがとてつもなく強い電波を発している木星へ向かって、発見から18ヶ月後、5人と1コンピュータ(HAL9000)をのせて木星探査機が出発。
完璧なCPUとされているHAL9000が機体の故障を誤認、デイブとフランクはHAL9000に他意を感じ安全のためにHAL9000の回路を切断することを決意。
しかしそれをHAL9000に知られてしまう。フランクは船外探査機ごと宇宙空間に飛ばされる。
デイブは強行突破でHAL9000の回路を切断すると、HAL9000にだけ知らされていた極秘の目的(上記の人類以外の知的生命体の存在の確認)を知らされる。。。

最後、フランクが年老いたベットにスターチャイルドが存在し、地球を俯瞰していることから、宇宙=生命?とか安易に考えてしまう。
ただ、我々より高度な知的生命体と接触した際に、人類が行き着くのはいつも暴力・破壊であり、そこが類人猿から変わってないのがおもろいし、最初のTHE DAWN OF MANの映像をわざわざ入れる意味だと思う。

普通に映像表現として、シンメトリーで曲線的と直線的のmix、白 or 彩度の高い原色よりの色使いなど、いわゆるスペースエイジの世界観がまじで好きだ。
最初のタイトルもシンメトリーでシンプルだけど一枚絵として十分に見応えがある、キューブリックの美意識がまじでカッケェ。

よく、何度も見て理解深める的なこと言うけど、これ何回も見て理解深まるとかそういう次元のものじゃないな。
メッセージ難しすぎる。芸術作品だねこれは。映画史の文脈とかに絡めて考えないと難しそう。
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