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パトリオットのmhのレビュー・感想・評価

パトリオット(2000年製作の映画)
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アメリカ独立戦争に参加することになる、先の大戦(フレンチ・インディアン戦争 1754‐1763年)の英雄を主役したアメリカの歴史大作。
エンタメ性を高めるために史実から逸脱したので主人公は架空の人物に置き換えている。モデルとなった人物はゲリラ戦が超うまいけど、残虐行為でも知られていたとのことで、それを過去の所業として恥じているというふうにアレンジしているうまい脚本。
転じてレッドコートは悪行ばかりやってんだけど、それと似たようなことを主人公も過去にやっており、そのあたりの葛藤が描かれるのかと思いきや、そんなことよりUSA!USA!って感じに仕上げている。
整列して突っ込んでいく昔の戦争の再現がすごい。当時の服装や調度品の再現など、見るからにめちゃくちゃお金かかってる。
黒人に理解を示している大陸軍側というのはなんだかなーという感じ。英語版ウィキペディアにはこの手の話題でいつも怒ってるスパイク・リーが怒ってたとあるけど無理はないと思う。そのおためごかしはやったらまずい。歴史修正主義と呼ばれてもしかたない。
歴史物ではあるけど、史実にあまりからんでこないのが不満だった。
アル・パチーノの「レボリューション」と比較して、こっちは見た目きれいな過去のアメリカだなんだけど、これは「レボリューション」で批判された部分を予め解消したからこその世界観だったように思う。
歴史ものは史実に絡めてなんぼと思っているので、個人的には「レボリューション」のほうに軍配を上げたい。
つっても面白かったけどね!
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