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ハーパー探偵シリーズ/新・動く標的の一人旅のレビュー・感想・評価

4.0
スチュアート・ローゼンバーグ監督作。

米国人作家:ロス・マクドナルドによる1949年発表の同名小説を映画化した1966年制作『動く標的』の9年ぶりの続編で、今回はマクドナルドが1950年に発表したシリーズ第2作「魔のプール」を原作としています。

腕利きの私立探偵:ルー・ハーパーがとある資産家一族に起きた殺人事件の謎に挑むという探偵ミステリーで、一族が所有する土地を巡る石油利権や家族同士の愛憎を絡めた二転三転の展開で魅了してくれる正統派のサスペンスミステリーとなっています。「魔のプール」という原作タイトルの通り、プール(正確には水治療室)からの脱出劇が最大の見せ場で、大量の水を使ったスペクタクルなトリックに目を見張ります。

主演は前作に引き続きポール・ニューマンで、依頼主の女性をニューマンの妻であるジョアン・ウッドワードが演じた夫婦共演作でもあります。依頼主の奔放な一人娘を当時18歳のメラニー・グリフィスがコケティッシュに演じていることにも注目です。
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