アトミ

呪いの館 血を吸う眼のアトミのネタバレレビュー・内容・結末

呪いの館 血を吸う眼(1971年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

70点

夕方。
小さい女の子アキコが友達と海岸の岩場で遊んでいる。
と、子犬(茶色いマルチーズ的な犬)のレオが突然走り出し、アキコから離れてしまう。
ちょっとした洞窟を越え、そして森の中にあった怪しい洋館に入って行った。

追いかけるアキコ。
と、気味悪いオッサンが現れ、アキコを捕まえようとした。
アキコはするりと交わし、洋館の中へ。
と、そこにはピアノに座る女がいた。
アキコは話しかけ、肩を叩いた。
と、女はピアノの鍵盤を「グリッサンド」しながらぶっ倒れる。
女は死んでいた。
スクリームアキコ。
と、アキコの目の前に吸血鬼が!
その目が「ギラリ」と光る!

「呪いの館 血を吸う眼」


レオ(でっかいシェパード。2代目)を散歩させるアキコ(中学教師)。
近所の貸しボート屋のおっさんキュウサクと話してると、突然レオが走り出し、アキコから離れてしまう。
アキコは先代レオの「あの夢」の後ろ姿が蘇る。

と、レオは西原運送店トラックと帰ってきた。
無愛想な運送屋はキュウサクの身に覚えのない送り主不明のバカデカい木箱を置いて帰って行った。
とりあえずアキコはキュウサクに裏口のドアのカギ修理を依頼し、キュウサクは夕食後に修理に行くと約束し、2人は別れた。

キュウサクがバカデカい木箱を解体してみると中から棺が現れた。
気味悪いのでとりあえず放置した。


夜。
夕食を準備しながらアキコは「あの夢に似ていた出来事(レオの暴走)」の件を妹ナツコに話した。
そして記憶に残る「光る眼」。
その「眼」を絵に描いてみたものの、それ以外「あの夢」について思い出せなかった。
と、アキコの恋人佐伯タカシ(医者)がご馳走を食べに訪れる。

その頃。
キュウサクは西原運送店にTEL(今頃?)。
が、「知らない」とTELを切られた。
とりあえずキュウサクは棺を開けてみる。
が、中は空(シーツに血が一滴)。
と、「何者か」がキュウサクの肩を掴む。
吸血鬼!
キュウサクは襲われてしまう。

その頃。
食事を終え、コーヒータイムな3人。
タカシはその「夢」は幼少期のトラウマが見せる幻覚だよと説明した。

時間は夜8時。
アキコはキュウサクが約束を忘れてることに違和感を感じ、タカシに貸しボート屋まで送ってもらう。
電気もついてない。留守?
と、2階から無言で降りてくる男に恐怖を感じたアキコはボート屋を飛び出した。


翌日。
街で買い物を楽しむアキコとナツコ。
ピアノ生演奏喫茶店でコーヒータイム。
アキコは昨夜の夜の男が気になっていたが、ナツコはオーナーの知り合い(2人はオーナーと顔見知り)でしょ?と笑い飛ばした。
ナツコも考え過ぎだと反省したが、キュウサクが約束をすっぽかしたことは気になっていた。
と、ピアノ奏者の「グリッサンド奏法」がアキコの「夢の記憶」の断片を蘇らせる。
不安顔するアキコを心配するナツコに「何でもかんでもない。」と答えた。
とりあえず街で夕食でもと、タカシにTEL。
が、急患でキャンセルを食らう。

ふじみ湖周辺で見つかった急患は意識障害を起こし、首筋に「噛まれた形跡」があり「大量に血液を失っている」ようだった。


夕方。
帰宅した姉妹。
レオがいないことに気づき、アキコは森の中を探す。
と、血だらけのレオの死体が。
と、キュウサクが現れ、アキコを襲い、ぶん殴った。
気を失ったアキコを貸しボート屋まで運んだキュウサク。
もうすっかり夜。
2階から降りてくる吸血鬼(夜になってから行動する感じだけどオープニングは明るかったな)。
意識朦朧とするアキコに噛み付こうとした瞬間、釣り客が現れか、吸血鬼らは逃げた。

釣り客に介抱されるアキコ。
釣り客によると貸しボート屋には猫の子一匹いないと。
アキコは礼を行って、レオの死体のもとへ。
が、死体は消えていた(血の跡あり)。
リアルと確信し、恐ろしくなったアキコは自宅へ戻り、ナツコを呼ぶ。
が、返事がない。留守?
と、裏口ドアが風で開閉する音が。
アキコは怖くなり、タカシにTEL。
「早く来て!」と助けを求めた。
と、ナツコが現れた。
とりあえずタカシは「気になる患者」の処置があるから明日伺うと約束し、TELを切る。
アキコはナツコにレオとキュウサクの話をしたが、ナツコは「キュウサクならやりかねないわ。疲れたから寝る。」と言って2階へ(おいおいレオは気になんないのかよ)。
とりあえずアキコは裏口ドアをロープで固定した。

夜中。
病院に吸血鬼が現れた。
と、「気になる患者」が動き始め、病院を抜け出そうと走って逃げる。ガードマン(常駐の警察?)が追いかける。
と、非常階段から転落。患者は死亡。

その頃。
アキコはふと目が覚めた。
と、裏口ドアが風で開閉する音が。
と、森を歩くナツコ発見。アキコ追いかける。
が、突然消えてしまう。
アキコは自宅に戻り病院へTEL。
が、誰も出ない。
と、また裏口ドアが風で開閉する音が。

その頃。
ナツコは吸血鬼のもとへとコントロールされ、首筋を噛まれた。


翌朝。
タカシがアキコのもとへ。
と、普通にナツコが2階から降りてくる(ハイネック着てる)。
アキコはナツコに昨夜のことを問い詰めたが、「夢を見たのよ。」と、ナツコはとぼけて行ってしまう。
とりあえずタカシはアキコに話を聞いた。
佐伯も昨夜の話をした。
アキコを信じるタカシは一緒に貸しボート屋へ。
と、キュウサクが現れた。
アキコは昨日の件を問い詰めた。
が、とぼけるキュウサク。「怪しい男」も「新オーナー」だと答え、忙しいから出ていけと言った。
タカシはキュウサクに質問攻めしようとしたが、アキコはそれ以上望まなかった。

とりあえず。
今晩タカシは宿泊することとなり、裏口ドアを修理した。
と、TEL。ナツコが出る。
と、青白いナツコが現れ「当直の欠員が出たからすぐ来てくれと言って切れたわ。」と。
タカシはとりあえず病院にTELしてみると言ったが、アキコは送り出した。
嵐がやってきた。

自宅へ入ったアキコ。
と、部屋に吸血鬼が。ナツコにも逃げ道を塞がれる。

吸血鬼「怖がることはありませんよお嬢さん。私はあなたを気に入っている。そしてあの絵も素晴らしい。」

その頃。
嵐の中、運転中のタカシ。
後部座席のキュウサクに襲われる。
車を停めバトル。モンキーレンチを取り出したキュウサクを見て、タカシは外へ逃げる。
追いかけるキュウサク。振りかぶるモンキーレンチに落雷。キュウサク死亡。

そんな中。
逃げ道のないアキコ。
爆笑ナツコは「頭が良くて、綺麗で、両親に可愛がられてたお姉さん。終わりよ!」
アキコは2階へ逃げる。
クローゼットに隠れ、何とかや過ごした感じ。
カギ穴からドレッサーの鏡を使い部屋の中を確認し、ドレッサーから出る。
が、吸血鬼が!
何と吸血鬼は「鏡に映らない」という特徴があった。
噛み付こうと襲いかかる吸血鬼!(気に入ってたんと違うんかい)
絶対絶命のアキコ。
が、タカシが帰ってきた!
タカシがアキコを呼ぶ。と、アキコ2階から逃げてくる(絶対絶命から逃げれたんかい)。
タカシは2階へ!
アキコは絵を暖炉で燃やす。
と、ナツコも吸血鬼も消えていた。

とりあえず2人はナツコを探す。
ナツコは湖のほとりで倒れていた。瀕死。
2人はナツコを車に乗せ、病院へ走る。
が、ナツコは途中で死んでしまう。
ナツコは死ぬ前に「死んだら直ぐに焼いて」と頼んだが、タカシは看護師に解剖の準備をさせる。
そしてその前にそもそもアキコの潜在意識にあった「光る眼」の秘密を引き出すために催眠面接を行う。
アキコは5歳に戻る。
「あの夢」の中へ。
が、気味悪い執事と女の死体は思い出したが、その先が思い出せなかった。

タカシがアキコは何故そのリアルな不思議体験を「夢」に変換したのかを推理した。
アキコは3歳下のナツコが生まれ、両親をナツコに取られたと嫉妬した。そんな中、アキコは不思議体験をする。
❶それ以来、怯えガチになり、両親が常に心配する子となる。
❷両親が「不思議体験は夢」だと言ったことを素直に聞く。
この2つにより「両親の意識を自分に向けること」を成功させた。と。

アキコは「それ」ができるなら「何でも良かった」んだと告白。
が、結局ナツコから「両親を奪う」ことになって憎まれてたんだと泣き崩れた。
タカシは「そんなことはありふれたこと。罪と言えるのか、、、」と答える。

その頃。
解剖室。
ナツコは吸血鬼として復活し、看護師を襲い、姿を消した。

その頃。
タカシは警察から「現場にキュウサクの死体がない。」とTEL報告を受けた。
そして看護師からナツコが消えたことも知らされた。


翌日。
タカシとアキコはアキコの生まれ故郷能登半島の小さな村「あの夢の地」へと向かう。
海岸の岩場からちょっとした洞窟を越えると、西村運送店のトラック発見!(どうやって入ったんだよ)。
中には噛まれた跡のある「あの運送屋」の死体が。
そして森の中へ入り洋館へ。
アキコは思い出した。
外人のおじいさん(気味悪いオッサン)がレオと自分を助けてくれたと。

2人は何か物音のする2階の部屋へ。
と、そこには机に向かって座る老人(気味悪いオッサン)の死体があり、書き残した手紙があった。

日本にやってきた老人の父親。
父親、老人とも普通の人間だったが吸血鬼の血が流れる家系だったため一族はこの地でひっそりと暮らした。
が、老人の息子が25歳になった時、突然覚醒。3人の愛娘を襲った。
そこへ迷い込んだ子犬と少女を何とか助け、僅かに人間らしさが残る息子を、、、

と、読んだ所で吸血鬼登場!
続きを語り始める。

吸血鬼「そう。私は監禁され、死んだ。そして蘇った。よく来た。待ってたよ私の花嫁。」
タカシ「こいつの正体がわかったぞ!こいつはキチガイだ!生き返るのも催眠現象なだけだ!」
と、タカシは吸血鬼に殴り掛かる。
ポいっとかわされ、タカシは棺に寄りかかる。
と、棺の中からナツコが起き上がる。
吸血鬼の圧倒的パワーにタカシ大ピンチ!
襲いかかる吸血鬼!と、生き返った老人が吸血鬼の足を取り、吸血鬼はつまづいて2階から転落!
杭が腹に刺さり、苦しみ溶け死んだ。
生き返ったナツコも倒れ、人間の顔(元の血相)に戻り、死亡。
老人は涙を流しながら死亡。
そして骸骨と化した吸血鬼。






というお話。
タカシ「こいつの正体がわかったぞ!こいつはキチガイだ!」
には思わず笑ってしまった。
アトミ

アトミ