18世紀、英国の田舎貴族の家で、養子として育てられたやんちゃなトム・ジョーンズ（アルバート・フィニー）は、隣の地主の娘ソフィー（スザンナ・ヨーク）と恋に落ちるが、その後も不貞を働き続け、親族からも嫌われ勘当される。彼はロンドンへ向かうが、そこでも女性問題や事件を起こしてしまう。
「ホテル・ニューハンプシャー」の印象が強いトニー・リチャードソン監督による、歴史ドタバタコメディ活劇。
英国貴族の堕落ぶりを風刺として笑えないと、この映画は楽しめない。
不貞、策略、動物虐待などが度を越えてしまって、不愉快に見えるかもしれない。
ロンドンの街の描写なんかは興味深いし、「オリエント急行殺人事件」から「ミラーズ・クロッシング」「エリン・ブロコビッチ」「007 スカイフォール」とシブいイメージのアルバート・フィニーが若くてカッコいいんだけど、なぜこれがアカデミー作品賞を獲ったのかはよく分からない。
主人公トム・ジョーンズが頭がいいわけでも強いわけでもなく、自由奔放で女にモテるだけで、ジェームズ・ボンドにも島耕作にもなれてないところが残念！
