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007/ムーンレイカーのmimagordonのレビュー・感想・評価

007/ムーンレイカー(1979年製作の映画)
4.6
流行には敏感な007シリーズ、早速宇宙に乗り出します!

前作「私を愛したスパイ」に比べるとかなりコミカルなのだけど、それらがただのコミックリリーフになることなくスパイ活動としっかり結びついているので中弛みすることなく楽しめる。ロジャー・ムーアが繰り出す小粋なジョークもキレッキレ。そしてこれまで以上に女たらしなジェームズ・ボンド...いちゃいちゃしてる間も事態は進行しているぞ! ムーア・ボンドならではの緩さと、黒幕の陰謀に徐々に迫るスパイ・ミステリに、肉弾戦からレーザー銃、ど迫力のスペクタクルとバランスよく散りばめられたアクション。ちょいと寄り道は多いけどムーア・ボンドの魅力が前作とは違う形でまた凝縮された作品。ボンド映画がコミカル路線に走るとボンド・ガールの扱いがぞんざいになることが多かったのだが、今回はクライマックスでボンドと対等にしっかり活躍する。壮大なプロジェクトを上手くまとめたルイス・ギルバート、天晴れです。

それにしてもシャーリー・バッシーが主題歌歌うと生えるなぁ。かっこいい。
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