◆あらすじ◆
大統領選でフランス国内が混乱し、暴動が発生していた。そんな中、アレックスたちは大金を持ってアムステルダムに逃亡を図るが、1人が負傷して病院へ運ぶ必要があるため、アレックスとヤスミンが病院へ、トムとファリッドは先に国境近くに行くことになった。トムたちは近くに宿屋を見つけ、そこで休憩することにしたが、その宿屋で思いもよらぬ事態に巻き込まれる。
◆感想◆
アムステルダムに逃亡を図る若者たちが泊まった宿屋で酷い目に遭うというストーリーになっており、宿屋の面々の狂気が本作の魅力となってします。
前述のあらすじはすぐに終わり、本編ともいえる宿屋での出来事が大半を占めており、少しずつ宿屋の人々の狂気が増していくので緊迫感もすぐに高まっていきました。
残酷な演出と冷酷で狂った人々の行動の怖さが突出しており、最初のうちは訳が分からないままに若者たちがなぶられる姿を観ることになりますが、宿屋の人々の構成が分かると集団としての異常さにより若者たちがなぶられる恐怖を観ることになり、同じように見えて前後半で少し違うように感じました。
終盤は若者と同様に私も疲労困憊の中、攻防戦を観ることになり、見事に感情移入していました。
とても面白い作品でした。何を見せたいのかハッキリしていて楽しかったです。
鑑賞日:2024年3月9日
鑑賞方法:DVD