水琴窟のように、音だけがある。けれど話し声は囁くよう消え入るような実体のなさでその不整合さが初めは不気味だった。
あの人はなれて、私はなれない。あの人には許され、私は立ち入れない。それが全てではない…
どんな露悪的で過激な内容でも所詮は日常の延長であり、なんらかの「越境」を促すものは殆どないと気づいてからあたしの日本映画に対する興味は7割5分ほど減ってしまったんだけど、日常を徹底して描きながら日常…
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背景の音と台詞(人の話す声)との音量バランスが独特の偏り方で、何を言っているか聞きとれない場面が多々あり、いらつきはしたが、例えばアパートの台所蛇口からポタ、ポタ・・・と単調に物寂しく垂れ続ける滴な…
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三月のライオン、ストロベリーショートケイクスと矢崎監督の流れで鑑賞
若干24歳のデビュー作
録音状態悪くて何度巻き戻し再生したか
高橋メアリージュンのような美津
一定のリズムで漏る蛇口
和式便所に…
矢沢仁司監督のデビュー作。「愛があれば」というテーマは無伴奏までずっと続いていたのかな。
なぜ女たちは「風たち」なのか。
社会の中では認識されない恋、透明な存在だったとしても、そこにある「愛」は現実…
"愛が動機なら、やっちゃいけないことは何一つない"
とにかく地に頭つけてたい
蛇口と雨と嘔吐 還るは羊水
なんも聞こえやしない
ラストだけ色のついたせめてもの花
好かれるより好いてる方が可憐
綾せつ子さん、初めて知ったけど少女漫画から飛び出してきたような儚い容姿ですごく素敵だった
怯えたような瞳もすきっ歯の見える屈託のない笑顔も細っこくたよりない体つきも子供っぽくて、でも美津に対しては"…
© 2019 映画「風たちの午後デジタルリマスター版」製作委員会