TAK44マグナム

惑星ロボ ダンガードA対昆虫ロボット軍団のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.0
何故か、石井輝男が共同演出しちょる!

東映制作によるロボットアニメ「惑星ロボ ダンガードA」の劇場版です。東映まんがまつりの一本として、新規製作されました。
なので作画レベルが比較的高く、安定しています。

本来の敵であるドップラー軍団は全く登場せず、劇場版オリジナルの敵となる昆虫型の異星人が月基地を壊滅させ、人間の生き血を求めて地球侵略を画策します。
対する地球防衛の要となるジャスダムは空母ジャスダムを発進させ、巨大ロボットであるダンガードAが出撃、昆虫星人のロボット兵器と戦います。

テレビ本編と同じ尺のうちで、まさに王道の70年代ロボットアニメが展開されます。
どこがどう石井輝男なのかはよく分かりませんが、なんとなくおどろおどろしい雰囲気はありますね。
一文字タクマたちが昆虫星人に捕らえられる場面は、実際に起きた?宇宙人による拉致事件を参考にしている・・・というか、そのまんまです(苦笑)。
昆虫星人の目的はチュパカブラっぽい。

ダンガードAはリアルタイムで観ていた記憶がおぼろげにあります。
勿論、子供だったので原作が松本零士だとか、そういうのは理解していませんでしたが・・・。
超合金は持ってませんでしたが、ソフビ製のダンガードAは持ってましたね。
変形時に頭部ヘルメット?が分離しちゃう機構は危険だなあ・・・と、久しぶりに観て思いました。

テレビ本編だと、1クールぶんぐらい、戦闘機型のサテライザーからダンガードAに変形しないのですが、相当スポンサーから苦情がきたみたいです。そりゃ、そうですよね。ウリであるはずのロボットが全然出てこないんだからオモチャ会社は困りますよ(汗)。
80年代に入ると、そういう勿体づける手法?が使われることも見かけるようになり、例えば「超獣機神ダンクーガ」は前半合体しないし、「太陽の牙ダグラム」も第一話以降、ダグラムが起動するのは第9話(だったかな?)でした。
「デッドプール」でフィーチャーされていた「百獣王ゴライオン」も確か合体するまで時間かかったような気がします。
松本零士が人型戦闘ロボット嫌いだからダンガードAが出てこなかったのかどうかは分かりませんが、とにかくパイロットの特訓ばかり続く前半は人気がでなかったらしいです。
当たり前ですよね(苦笑)。

いま見ると、唇のあるロボットってやっぱり懐かしい匂いしかしないなあと思いますが、神谷明による必殺技ボイスを久しぶりに聞けたのは、やはりあの頃を知っていると格別です。
声がまだ若い!
「テレポーションパンチが効かない!」とか、神谷節を堪能させていただきました。


アマゾンプライムビデオにて