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007/オクトパシーのmimagordonのレビュー・感想・評価

007/オクトパシー(1983年製作の映画)
4.8
これも侮れないぞ!序盤はインディ・ジョーンズ?それともデュラン・デュランのMV?みたいな雰囲気でコミカル路線に舵を切ったかと思ったら、後半畳み掛けるように明かされる黒幕の陰謀とリアルなアクション、特に列車の中と上(!)で繰り広げられるバトルは手に汗握る迫力。オクトパシー役のモード・アダムスを筆頭にクライマックスでボンド・ガールたちが大逆襲する場面もスマートでかっこいい。絶妙なタイミングでのジャンルスイッチでテンポもよくコミカルさとスペクタクルのバランスが今作でもしっかり取れている。しかもこれまでとは別の形で。いわば「黄金銃を持つ男」と「私を愛したスパイ」のいいとこ取りな感じ。そしてジョン・バリーのスコア、やはり007にはこのダイナミズムが最高にマッチする。サー・ロジャー・ムーアの愛する「私を愛した~」と「ユア・アイズ・オンリー」にも劣らない独特の魅力。シリーズでは異色作かもしれないが、圧倒的なエンタメ力のある快作に仕上がってる。
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