猫そぎチャンスペロッテ

秘密と嘘の猫そぎチャンスペロッテのレビュー・感想・評価

秘密と嘘(1996年製作の映画)
4.8
1996年英国
監督/ マイク・リー
出演/ ブレンダ・ブレシン(シンシア)/ クレア・ラッシュブルック(ロクサンヌ)/ マリアンヌ・ジャン=バプティスト(ホーテンス)/
ティモシー・スポール(写真家モーリス・パーリー)/ フィリス・ローガン(モニカ・パーリー)/

(1996年)49回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した、マイク・リー監督(英国)によるヒューマンドラマ、

物語は写真家の弟モーリス夫婦との関係が上手くいっていない中年女性シンシアと、彼女が顔も見ずに養子に出した黒人女性ホーテンスとの再会と、それに関わる二家族の“再生の喜び”が描かれている、、


この作品には感嘆する場面がたくさんあった、全体としても部分としても、この映画に対する負の感想が持てなかった、、登場人物の役の設定といい、微妙な表現を見せる演技といい、とても素晴らしかった、、(即興演出の直感演技なので緊迫感もあった)


写真家のモーリスは、姉シンシアとその娘ロクサンヌのことが気掛かりで、妻モニカと話し合ってロクサンヌの誕生日に2人を自宅へ招くことにした、、、

そんな折シンシアのもとに、彼女の娘だという女性ホーテンスから電話が掛かってくる、、、
確かにシンシアには、若い頃に出産し顔も見ずに養子に出した子どもがいた、
戸惑いながらも、ホーテンスと会う約束をするシンシアだったが・・

この事はシンシアにとっては、ある意味とても悲劇的だが、どこか喜劇的になっていて楽しませる、、

シンシアの子供だと主張するホーテンスに「違う、違う・・ちがう‼️」と、しかしその事には心当たりもあって、
「まさか・・あのとき、そうなの!☺️」
(二人の動揺と性格が、かいまみえる)、

母親は〈 寝耳に水 〉な話を否定し逃げるのではなく、娘は親の責任を責めるのでもなく
「ごめんなさい、許して」とシンシア、
「自分が恥ずかしいわ‼️」と冷静さを取り戻し・・「恥だなんて❗」ホーテンスは否定する、、「16才の時の子供、小娘だった、仕方なかった、」とシンシア、、母娘の心が接近していく、、💕


母娘にしても、姉弟にしても、長年疎遠になって、そのまま放置すると臆病になり、恨みがましくなり、そのまま寂しさに耐えられなくなる、、、そんなことだ、、(シランケド❗)
本当は辛かったんだ、、そのままでは、、それは他人にいえないほど(‼️)


そして会話がとても良い、
シンシアが娘ロクサンヌに世話をやく、「私のペッサリーがどこかにあるはず、洗えばまだ使える」(ウソダ~👀‼️)
シンシアは無神経でお節介、だけれど優しい、🐦️

ホーテンスが変顔するところは、何度も繰り返して観てしまった💕、、ホントに楽しそうな二人とも、性格が良い、、

人には時々整理しなければならないことがある、その決断は生きる力になるかもしれない、、愛しているのに意地をはっていがみ合うのか?、
「秘密と嘘」皆、傷を負っている、痛みを分け合えば? と言っているようだった、

エンディング🐦️
ある日の午後、姉ホーテンスと妹ロクサンヌの姉妹は、母のシンシアと共にお茶の一時を楽しむ。「人生ていいわね」とシンシアが呟く、、、💗


そうだ
「人生ていいね☺️❗」と思った♥️