猫そぎチャンスペロッテ

心と体との猫そぎチャンスペロッテのネタバレレビュー・内容・結末

心と体と(2017年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

2017年ハンガリー
監督/ イルディコー・エニュデイ
出演/ アレクサンドラ・ボルベーイ(マーリア)/ ゲーザ・モルチャーニ(エンドレ)/ レーカ・テンキ(クラーク)/ エルヴィン・ナジ(シャーンドル)

2017年の第67回ベルリン国際映画祭で金熊賞をはじめ4部門で受賞したイルディコー・エニュデイ監督作品、

舞台はハンガリー、ブダペスト郊外の食肉処理場で、代役の品質検査官として働くラーツ・マーリア(アレクサンドラ・ボルベーイ)はコミュニケーションが下手(ヘタ)で職場に溶け込めない、、
そして右手が不自由な財務部長のエンドレ(ゲーザ・モルチャーニ)は、上司としてマーリアを気にかけ度々声を掛けるが、不愉快なことを不愉快だと“かなりはっきり”と言うマーリアとはうまく心通わずにいた、、


映像は牛🐂の解体作業の場面になり、、生きた牛が処理されていく、、最後はでかい肉の塊だけで、ある意味で料理と違わない、と思うが、しかし、若い女性の品質検査官てどんな神経だろう、、とも思う、
このような生体の解剖の映像は、あとから違う形でもって、生々しく確認することになる、

その映像に相対して、、雪の降る山あい、雄鹿が雌鹿に優しく気遣う振る舞いをしている、、心と体が触れ合ったようにも感じる、、しっかり愛情を感じる、💕


そして〈交尾薬〉、、牛が瞬時に発情する(人間ではない)交尾薬の紛失事件があり、、分析医のクラーラがエンドレとマーリアの二人にそれぞれ質疑した結果、「それぞれが同じく鹿になった夢を見た」とのことだった、、
そして、二人の気持ちがこれをきっかけに急速に接近していくはずだったが、マーリアには対人関係の試練が残っている、、

マーリアには異常な記憶力がある、また人との接触が好きでない、夢で交流するだけ、、

魂の試練を乗り越えるために、動物との触れあいを試みたり、公園で水しぶきを感じたり、恋の音楽を聴いたりして心と体に愛着の感覚を身につけていく、、
掃除のおばさんからも愛の手ほどきをもらう、「背筋を伸ばして、、着飾るより姿勢が肝心、後は頭の位置が問題だ」、

心と体の両方がピッタリと密着しないと成就しない、縫いぐるみとの接触も素肌で試す、
考えてみてもうまくいかない、、

エンドレに電話番号を教えても、二人の仲はすすまない、、、マーリアに絶望が襲う😱❗

そして、ここはマーリアの自宅バスルームなのに、、🐂牛の解体場じゃないのかという空気、、そうじゃないのだが、、
CDショップで買った「恋したときに聞く音楽」をプレーヤーで聞きながら静かにエンドレと決別をする・・とうとう美しい生命が散っていく、

躊躇(タメラ)いもなく手首の血管をガラス破片で切る、ボコッボコ吹き出る血、痛みの感覚はなく、顔には諦念が、乳は透き通って清らかすぎる、、😍(肌が白く美しく眩マブしかった🩷)


そこにエンドレから電話のコールが、、悲しみと喜びの入り混じった表情、、、心と体と魂が酔いから覚めたみたいに、、顔面のアップが自信なさげで、張り詰めた表情が美しい、、♥

エンドレと電話しながら、心臓の鼓動に押し出され血液が脈を打って流れ出ている、、マーリアの目の表情が例えようもない、、恐怖と歓喜、心と体と魂、❗


そこからは、尋常ではない(シランケド❗)、、エンドレもマーリアも愛の成就を確信してしまった、、包帯をギュッと巻いて入院して、病院で治療を受け、、👼

、、そして天然みたいな笑顔であどけないマーリアが蘇(ヨミガエ)り、、二人は文字通り障害を乗り越えた❗♥
陽のあたり具合とカーテンの陰りにまどろんで「眠くなりました、眠りましょう」と満足げに、


よくる朝、マーリアがトマトを切る仕草に笑ってしまった、、💕

それから、
エンドレ「夢を見ましたか、私は覚えていない」
マーリア「見なかった気がします」😻💗


(イウコトナイ❗魂を抜かれたカンジ❤サイコウニヨカッタ❗😍)