猫そぎチャンスペロッテ

最終目的地の猫そぎチャンスペロッテのレビュー・感想・評価

最終目的地(2009年製作の映画)
4.8
2009年米国
監督/ ジェイムズ・アイヴォリー
出演/ アンソニー・ホプキンス(作家の兄アダム)/ ローラ・リニー(作家の妻キャロライン)/ シャルロット・ゲンズブール(作家の愛人アーデン・ラングドン)/ オマー・メトワリー(伝記作家オマー・ラザギ)/ アレクサンドラ・マリア・ララ(彼のフィアンセ ディアドラ)/ 真田広之(アダムの愛人ピート)

アメリカの作家、ピーター・キャメロンの同名小説(2002年刊行)をジェイムズ・アイヴォリー監督が映画化した文芸ドラマ(2009年制作)、

舞台は南米のウルグアイ、人里離れた邸宅に、自殺した作家の妻キャロライン(ローラ・リニー)、愛人アーデン(シャルロット・ゲンズブール)とその娘、そして兄アダム(アンソニー・ホプキンス)とそのパートナーのピート(真田広之)が住んでいた、、

そこに、アメリカの大学院生オマー・ラザギ(オマー・メトワリー)が亡くなった作家の伝記を執筆したいと作家の家オチョリオスへ認可をもらいに訪れる、、だが遺族の意見は分かれる、、、
亡くなった作家ユルス・グントの死因は自殺、作品は唯一「ゴンドラ」一冊のみ、、、なのに、、

内省的な青年オマーはどうして伝記を書きたいのか?強い理由・意思があるのか?作家の書いた本への感銘から説得すればよいのに、、遺族も伝記で作品が見直されるのは嬉しいはずだが、、

その後大きな事件が起きるわけでもなく、人々の情景が描かれて味わいのある土地がらとそこに住む人々や暮らしぶり、登場人物の興味深い関係性など、、特に妻と愛人の同居生活や、長い間続いているアダムとピートの愛人関係・信頼関係などが、、、
とても良い❗温かいものに包まれているような、

そこに突然の来訪者オマーは、そもそも、伝記を書きたければ書けばよいのに、公認?、、あとでとればよいのにと思うわけですが、自立していないオマーは翻弄される、でも自分で問題を解決したい、、そして密輸の片棒まで・・その挙げ句「彼は適任でない、現実性が乏しい」とまで言われる、、笑いがひきつる、、


それより登場人物たちの生活がとても心惹かれてならない、、まるで、、『伝記小説を書く』とかは単なる言い訳のような、、(シランケド❗)

なかでも愛人アーデン役のシャルロット・ゲンズブールはとても良い役者だ、、とても好ましい💕、、、心の表現が上質で彼女がもつ「見えない品、感情の質感」によってそれが伝わってくる、、素朴で飾らず、女の色香というものでもなく女の正直さが伝わる、、💗(スキ)


運命は 待っているだけなの?
人はその状況からなかなか逃れられない、、😻💗


『自分に起こることは自分が自分であるが故、』
(ソノトオリダ😍)

もし何かを変えようと決心したら?
何もせず、ただ苦しめと?

雨の中、自立したオマーがやってくるところが『最終目的地の(愛)』(シランケド)、、ここでも、アダムがとても良いアドバイスをする、、
「何回でも、、会ってこい、拒絶されても、、」
「この一族は心にないことを言う、気持ちと正反対のことを❢😼」

🥲勇気をくれた❗(ジブンモモラッタ😻😘チイサイノヲ)

キャロラインとディアドラが偶然にコンサートで出会い会話を交わす、、可愛い娘をさずかったとさり気なく伝えてくれた、、💕

(とても良かった🩷)(観て良かった)(ホメカタガヘタ♥)