遭難ものって、どう帰るか、というワンイシューでシンプルな分、映画的には、まぁそこそこ面白くはなるってことで、とりあえず終わりまで観れた。
ただ既にスピルバーグ登場以降なのに、一昔前のパニック映画の文法で作られている感じで、ちょっと残念。
発端からよくわからないし、わざわざピンチになるような選択肢ばかりしてる(車を検知するくだりはその典型。時間もバッテリーも無駄使いして、それがずっと響いてるじゃん)
で、絶妙のタイミングでいつもギリギリ間に合わない人が出たり。
それならそれで、人間同士の関係を深掘りすれば、犠牲的な行動にも、こちらも気持ちが動くと思うけど、そちらも結構うす味。
チャールトン・ヘストンも掛け声だけの人になっちゃってて、もったいないかな。
壊れそうな隔壁を毎回見つめるだけじゃなく、司令室を放棄する準備も並行してさっさとしておけばいいのに。