HAYATO

少林サッカーのHAYATOのレビュー・感想・評価

少林サッカー(2001年製作の映画)
3.3
2024年156本目
拳法の達人がサッカー?をやってみるとこうなるらしい。
現代中国を代表する映画人・チャウ・シンチー監督作
サッカーのスター選手・ファンは、八百長試合で観客の怒りを買い、脚を折られてしまう。20年後、雑用係にまで落ちぶれた彼は、少林拳を愛するシンと出会い、ブロック塀を蹴り崩す彼の脚力を見込んでサッカーを教え込む。シンは少林拳仲間を集めてサッカーチームを結成し、夢の全国制覇を目指すのだった。
チャウ・シンチー自ら主演を務めた本作は、公開当時、香港映画として歴代最高の興行収入を記録。
「荒唐無稽」という言葉がここまで似合う作品はそうないはず。少林拳の達人たちが繰り広げるアクロバティックなアクションシーンは鮮烈で、ワイヤーアクションとCGを駆使して生み出されためちゃくちゃすぎるサッカーシーンに抱腹絶倒の嵐。数多くの超次元プレーが見られる本作が、『イナズマイレブン』に影響を与えたと言われているのも納得できる。ファウルという概念はどこへいった!
序盤から終盤まで笑いのペースは落ちることはない。バナナの皮が落ちまくっているとこや、特訓中にどうしても卵に反応してしまうところ、スキンヘッド美人を宇宙人呼ばわりするところなど、留まる事を知らないギャグの応酬に思わずツッコんでしまうこと間違いなし。
わかりやすい勧善懲悪のストーリーも見ていて気持ちよく、夢破れた者たちが再び奮起し、快進撃を続ける姿は勇気を与えてくれる。
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