HAYATO

ビバリーヒルズ・コップのHAYATOのレビュー・感想・評価

ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)
3.8
2024年168本目
デトロイトの凄腕熱血刑事がお上品なビバリーヒルズに殴り込む!
シリーズ第4弾『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』が、2024年夏にNetflixで独占配信されるということで、第1弾となる本作を鑑賞。
幼なじみのマイキーが何者かに殺され、その手掛かりを追って彼の暮らしていたビバリーヒルズに向かったデトロイト市警のアクセル。地元の刑事コンビを巻き込みながら捜査を進める中、マイキーを雇っていた実業家・メイトランドの思わぬ正体を知る。
興行収入3億1600万ドルを超える大ヒット記録、第57回アカデミー賞脚本賞、第42回ゴールデングローブ賞作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネート。
エディ・マーフィの映画初主演作にして代表作。当初はシルヴェスター・スタローン主演作として企画されていたというが、予算の都合でマーフィと交代することになった。『愛と青春の旅立ち』のリサ・アイルバッハー、『グレムリン』のジャッジ・ラインホルド、『ミッドナイト・ラン』のジョン・アシュトン、『ロボコップ』のロニー・コックス、『時計じかけのオレンジ』のスティーヴン・バーコフ、『エイリアン2』のポール・ライザーらが共演。
監督は『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』のマーティン・ブレスト。製作はドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマーの名コンビ。主題歌はグレン・フライの”Heat Is On”。この曲がオープニングで鳴り響くクールな演出は、ポップ・ミュージックを起用した演出を好むブラッカイマーの手腕によるところではないかな。音楽は“Top Gun Anthem”を手掛けたハロルド・フォルターメイヤーが担当。本作のテーマである”Axel F”はあまりにも有名で、誰しも1度は耳にしたことがあるキャッチーな名曲。本作のサウンドトラックはUSビルボード200の1位に輝き、グラミー賞を受賞している。
エディ・マーフィの魅力全開のコミカルな刑事もの。相手を無理矢理言いくるめる流暢な喋りはいつまでも聞いていたくなるほど面白い。全編に渡って、黒人と白人、貧乏人と金持ち、田舎と都会など、文化のギャップを活かしたユーモアのセンスが冴え渡っていた。
最初は規則に厳しいビバリーヒルズ署の連中に毛嫌いされていたアクセルであったが、次第に彼らとの間に信頼や友情が芽生えていく展開が非常に愉快だった。
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