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巨人の星のmitakosamaのレビュー・感想・評価

巨人の星(1969年製作の映画)
3.4
巨人の星総集編4部作の1作目。内容は1話から勝利のVサインまで。
絵が荒いし、野球描写は確かにめちゃくちゃ。

でも編集が上手いんだよね。だから1本の映画として単純に見やすい。

星一徹が終戦で(!?)帰ってきても、巨人の野球選手として復帰出来ず。失望した一徹だが息子の飛雄馬の才能に賭ける…所から始まるオープニング。
時代設定が終戦で一徹が帰還兵だってのも今考えると驚きなのだが、テンポが良いのでタイトルロールが出るとオオってなる。

養成ギブスで鍛えられる子供時代の飛雄馬。少年野球で花形をアウトに取り勝利。バッターが打球で捕手を痛めつける技に対して、逆立ちしてスパイクで跳ね飛ばす返し技が炸裂だ。これ野球か?さすが梶原一騎。

飛雄馬は野球の進学校に入学。学費を貯蓄していた一徹への「日本一の日雇い人夫」の賛辞が今では放送禁止用語とは…。
学校で幅を利かすPTAの息子で柔道の猛者・伴宙太とイザコザの上、バッテリー結成へ。星家のあばら屋で伴が飛雄馬を投げ飛ばすシーン、笑ったなぁ。窓ガラスぶち破るんだぜ。それも友情の証なんだわ。凄い世界。

一徹が学校のコーチとなり、校内のチーム対抗戦で飛雄馬と戦う。
飛雄馬の奢りを叩きのめす一徹。
基本的に巨人の星のフォーマットは、飛雄馬が天狗になり挫折と特訓で乗り越えるというもの。これが既に出来上がってるとわかる。

アニメーションとしては大ざっぱだが、作品自体のパワーは凄い。
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