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花の詩女 ゴティックメードのTKのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

短い上映時間の前後半で世界観説明とロボットバトルに分かれており、観やすさとテンポの良さが魅力的だった。
ストーリーはベリンが祠から都へ向かうまでの一本道のストーリーであり、そこに同行するトリハロンとの二つの目線で描かれる。
しかし、あくまでもベリンの都行が物語の本筋となっており、トリハロンの物語や連合の策略などは描き切らずにベリンの都行の完結を物語の終わりとしているのが素晴らしい。
段階を経て相対していたベリンとトリハロンが静かに互いを認め合うのも気持ちよく、織物をプレゼントするラストシーンは感動もした。
ゴティックメードというタイトルでありながらゴティックメードが活躍するシーンは一瞬で終わるが、登場前にベリンが「人を殺すための兵器であると同時にそれに魅入られるものもいる」といった意味の発言をしており、実際にカイゼリンが登場した時は「美しいロボット」と感嘆しており、彼女の目指す争いのない平和ということの難しさを彼女自身が表しているのも良かった。
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