【洞察力と奇跡に圧倒!】
この前のカンヌ国際映画祭で注目されたアニエス・ヴァルダ。彼女の旧作がアンスティチュフランセで上映されるとのことだったので観てきた。
ドキュメンタリーは撮影者の主張が強くな…
消費社会批判に陥るわけでもなく、現代の「落ち穂拾い」諸相を気の赴くまま切り取るエッセイのような文体が心地よかった。
ヴァルダのシワシワの手がイメージを収集する過程で結局は自分のことに立ち戻って行く。…
ラプランシュの登場は偶然なのか
不特定多数のまなざしが見え隠れし、
彼女はこちらに視線を向ける。
彼女が鏡にカメラを向ける時、スクリーンというミラーが僕たちの視線を重ね合わせる。
このまなざしは一体…
ゴミをあさる、拾って生活をする人々を軽蔑の眼差しでみる現代人の私達。
しかし、ゴミじゃないものでさえ平気で捨てる人々を軽蔑する人はいない。
そもそも「落穂拾い」とは、中世から続く歴史的慣行で、収穫…
(c) ciné tamaris 2000