コッポラと知らずに見たらヒッチコックかと思う程ヒッチコック風味。それはさておきコッポラ本人が本当に撮りたかったのはゴッドファーザーでは無くこちらだったらしく、ゴッドファーザーで資金援助を受けたおかげで企画が実現したというのが意外です。
全体的に静かな映画で、何度も繰り返されるあの録音の効果もあって前半は現実から妄想か夢うつつ…(というかちょっと眠くなりました。。)という感じですが、後半のスピード感が凄いのと、ホテルのシーンはショッキング。敬虔なクリスチャンの主人公がマリア像を破壊する程に妄想に取り憑かれていく様がスリリングでした。
テーマ的にウォータゲート事件から影響を受けているかと思いきや、本作の制作の裏で正に事件が進行していたというのが衝撃で、その時代背景を知ってからもう一度観たらもっと面白いかもしれません。
