西部に名をとどろかせたバッファロー・ビルが話の中心とはいえ、ロバート・アルトマン監督作という事で普通の西部劇のはずがないよなあ...と思っていたら、その通り「西部劇のその後」を描いたような作品だった…
>>続きを読むアメリカ近代史を語るのにうってつけな題材をロバート・アルトマンが手掛けてる。
バッファロー・ビルとシッティング・ブル――このモチーフがめちゃくちゃ面白くて、ググる手が止まらない。シッティング・ブルと…
ベルリン国際映画祭の金熊賞として観ても、アルトマン作品として観ても、明確に下位に位置する作品だと思う。
表面だけの華美さと内面の醜さ、バッファロー・ビルの承認欲求の見苦しさだけが際立つ。
アルトマン…
ワイルド・ウエストの虚飾性は映画界そのものに通ずるもので、改めて外野が指摘しなくても自身がよく分かっているはずだ。
クライマックスのビルの独白は、ポール・ニューマンの演技も相まって名作を観ているよう…
広々とした土地にセットを組み、本物の馬を駆っての西部劇ショーや曲芸的な射撃ショーなどを見せる「ワイルド・ウエスト・ショー」というものを私は知らなかったので、それはとても新鮮に感じた。演劇ともサーカス…
>>続きを読む精神が崩れていた。
自分は冗長に思えた。皮肉が効いているのはそうかもしれないが、逆に言えば狙いすぎていてわざとらしいと感じてしまう。
公開当時の状況も知らぬ、日本生まれ日本育ちである自分には肌で感…
偉大な星条旗の光と闇
ストーリー
西部劇中では有名な実在の人物、バッファロー・ビルのその後を描いたドラマ。彼の率いるワイルド・ウェスト・ショウの一座に、カスター将軍の第7騎兵隊を全滅させたイン…
これぞアメリカン・ニューシネマ。
確かに物語全体を駆動するようなドラマはなくて退屈にも思える。だけど、ポール・ニューマンのブルーの瞳が狂気じみていて最高です。
調べたら、19世紀後半あたりの時代設定…
ベルリンで金熊賞に輝いたものの、本国アメリカでは批評家にすら全く受けなかったんだとか。
確かにエンタメ性が低く、決して楽しい代物じゃないけど、今のこの時代に公開されれば間違いなく評価されたはず。
5…
まさにアルトマンという一本。徹底的にダメダメなキャラクターなのにそこはかとない哀愁が漂ってくる。虚飾の上に成り立ったバッファロー・ビルに比べ、シッティング・ブルのなんと神々しいことよ。
余談だけど…