龍馬

幸福の龍馬のレビュー・感想・評価

幸福(1981年製作の映画)
4.0
黒澤明監督の「天国と地獄」の原作者エド・マクベインの原作を市川崑監督が1981年に映画化した名作で、

公開当時映画館で観て良かったので、もう一度見たかった作品です。

ファンの間からは映像化が長年待ち望まれていた作品だったのですが、権利処理問題で映像化が28年間も遅れた作品でした。

妻に去られ二人の子供を育てる刑事(水谷豊)と、恋人を殺され報復に燃える若い刑事(永島敏行)を主人公に事件が解決される過程で、現代社会における幸福とは何かを描いた作品。

映画は謎解きミステリー仕立てではあるが、あえて派手な演出や、泣かそうとする演出も封印しあえて「親と子」「男と女」「家族」の幸福に焦点をあてた人間ドラマです。

その雰囲気を出すために「シルバーカラー」というカラーに少し茶色がかった映像に監督はあえて、こだわったわけです。

市川崑監督が描きたかった"幸福"とは?

何気ない日常生活の中で、普通に交わされる何気ないセリフが嬉しかったり、哀しかったり心にしみる作品でした。
龍馬

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