「カ・イ・カ・ン」
当時劇場で観て、終わったあとの一言。
薬師丸ひろこの名作『セーラ服と機関銃』の名セリフ。
北島康介なら「チョー!気持ちいい」って言うかも。
見終わったあとに、そんな気持ちになれる映画です
妻からは、ゴミ出しに文句を言われ、平凡でさえない生活を送っている男。さらに家に強盗が入るが何も出来ずに、息子から「失望した」と言われる始末。
ある日、バスで悪態をつくチンピラたちに見て、昔の記憶を思い出し突然ブチ切れる!
そのことをきっかけにロシアンマフィアに狙われることになるのですが、この男は一体何者?
と思わせるくらい、ハンパない切れ方で前半と後半の男の変化が最高に面白くてカッコいい。
そのブチ切れる男は、ボブ・オデンカーク。
『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』の四姉妹の父親役の方です!
今回は、家族にそっぽを向かれた悲哀溢れる中年男を演じ、ショットガンを使って、軽快に確実に敵を倒していくたくましいガンマンに。
ヘンリーフォンダ主演の「ミスターノーボディ」というマカロニウエスタンの名作で1対150の大決闘シーンが有名だが、この映画からヒントを得たのかな?
”夢”があっても一歩踏み出さないと、”夢”を実現することは難しい。
ロシアの国営放送の生放送中に戦争反対のプラカードを出したオフシャニコワさんのように。
そんな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる作品でした。