オヨヨ

パリ、テキサスのオヨヨのネタバレレビュー・内容・結末

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカの荒涼とした景色とギターの音色、ボロボロの服装のハリー・ディーン・スタントン、そしてロードムービーと好きなものだらけだった。
テキサスのパリに行きたくなるよ。車で走ってみたい。

前半主人公トラヴィス(ハリー・ディーン・スタントン)の行動が謎で、知りたくて引き込まれる。
そして、弟との道中で彼らの関係がとても良かったのが分かるし、弟が良い暮らしをしているのが想像出来た。
弟の家では、妻の愛情深さ、息子ハンターに対するそれぞれの想いや、トラヴィスとハンターの距離が少しずつ縮まる描き方も良かった。
8ミリ映像の家族たちは幸せそうで美しかった。
他にもトラヴィスと元妻ジェーンとの対話のシーンの見せ方とか好きなポイントは多かった。

しかし、ラストのトラヴィスの選択には納得いかない。
女性側から見ると、トラヴィスの行動は無責任。ジェーンの事愛してるけど、一緒に居ると心が不安定になるって事?
トラヴィスは元軍人でPTSDとかの設定なのかなぁ?それならちょっとわかる気もするが。
それでも、息子のハンターや、ハンターを愛して守ってきた弟夫妻、ジェーンの気持ちを考えると自分勝手でしかないと感じてしまう。
オヨヨ

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