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ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつのhtksのレビュー・感想・評価

3.8
後に世界的に大ヒットしたエロい映画フィフティ・シェイズ・オブ・グレイを撮った女性監督サムテイラージョンソンによるジョンレノンのビートルズ以前の二人の母親とジョンの関係にスポットライトを当てたストーリー。
ビートルズ関連の映像作品は散々観てきたし、ジョンレノン・ミュージアムにも10回以上行ったし、関連書籍等も読んできたし、何よりビートルズもジョンのソロも脳内再生出来るくらい聴いてきたつもりでいるので、今さらジョンの映画かぁって思って、観るのどうしようかな?でもスキッフル・バンドであるクオリーメン時代の映画なら興味あるかも…と面倒くさい問答で観ることに。
観たらどうでしょう!最初から最後まで映画世界に引き込まれて夢中になって観れました◎
本当に丁寧に良くできた映画だと思いました。個人的には大河ドラマのようにフィクション半分くらいの気持ちで観てましたが、史実をベースにキレイにウェルメイドされてると思いました。(ダニーボイル監督によるセックス・ピストルズのTVドラマ『Pistols』くらいの史実感で観てました)
ジョンレノン役のアーロンテイラージョンソンは、オノ・ヨーコさんも絶賛のようで、本当にジョンレノンと思って観てしまうほど、憑依してた思います◎
因みにジョン役のアーロンさんと監督はこの作品を通して結婚されたみたいです(!)

女性監督だけあって、二人の母親の描き方が本当に素敵だと思いました。個人的にはその二人の母親の描き方がこの映画のポイントかなって思いました。
ジョンレノンの楽曲『マザー』が初めて使用許可された映画でもあるらしいです。そんなセンシティブに行き届いた映画だと思います。

普通にビートルズ知らなくても、音楽そんなに好きじゃなくても、映画として人間ドラマとして面白いです。観て良かった!
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