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圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録のmhのレビュー・感想・評価

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学生運動が盛んだったころの空気がわかる伝わってくる貴重な潜入ドキュメンタリー。
不正入試問題で火がつき、学生ホールの占拠、大学側からの不当な弾圧、公権力との対立などなど、盛りだくさんな背景の手前で、学生たちが議論している。
社会のこと、学校のこと、家族のこと。
話題はいまでも通用するものばかりなのに、こっちの頭にはいってこない。晦渋にすること自体が目的になってしまったかのような言葉の羅列で、まるでほかの言語で話しているかのようだった。
なのに、目が離せないのはなんでなんだろうな。
取材している側も学生側の熱にあてられてて、尾瀬に行くだとふざけんな!との気持ちがつたわってくるかのようだった。
渋谷暴動事件(1971年11月14日)で指名手配され、死刑宣告されることになる星野文昭さんも、学生運動をしているうちのひとりとしてフィルムに刻み込まれている。
日本の学生運動関連でここまで真に迫っているものにはじめてふれた。
面白かった!
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