2024/04/20、BS松竹東急の土曜ゴールデンシアターにて視聴。
原作は昭和32年に事実をもとに書き下ろした松本清張の小説。松本清張×監督・野村芳太郎の黄金コンビが、子殺しというショッキングなテーマを鮮烈なタッチで描いた問題作。
初見の方はそれなりの爪痕を残す作品だと覚悟して観てね。
切っても切れない親子の絆を描いた異色ドラマ。緒形拳、岩下志麻、小川真由美共演。
印刷屋の主人・宗吉は、愛人に生ませた3人の子を引き取るハメになる。強気な妻・お梅は子どもたちに冷たく当たり、その結果、三男が死亡。気弱な宗吉は、残りのふたりもどうにかしなければと追い詰められる……。
分かりやすく言うと子供に対してのDVが行われるが、子役が本気で怖がったという岩下志麻の熱演は必見。
映画の公開も1978年の作品で、「ガッチャマン」や「印刷屋」で商売といった時代背景は時代錯誤なところもあるのだが、この頃だと自分は子供。親父の事を思い出しながら親からはこんな風に見えていたのかと思った。
親と子の関係とは……。
根本は令和の時代でも同じようで、希にニュースで流れる毒親による子供の虐待。実態は時代の差はあるものの、こんな感じなんだろうと思わされる。
育てる意志のない親はどうして出来るのか。
刹那的快楽からなのか。
貧乏だからなのか。
最後の終わり方には考えさせられるものがあった。
あと、大竹しのぶのコスプレのような婦警姿がかわいい。