みず

野獣死すべしのみずのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1959年製作の映画)
3.7
この仲代達矢さんは、そこまで良いわけではなかった。
あの狂気的な目が生かされていない。
人間の隠れた狂気を映し出す時には、半端なくハマるけど、分かりやすい狂気的な役をやる時に、狂気的な目をされても。と思った。これに関しては、いつもよりも自然に演じてもらうくらいが、仲代さんの魅力がしっかり出ると思った。

あと作品中で言ってることは分かるし面白いけど、台詞のみでしっかり説明されすぎていて見方を強制されている感覚になった。もう少し、分かりにくくてもいいし、同じような事を数回にわたって説明されてて、もう分かったから。ってなった。
周りのキャラクターが印象に残らない。
外では凄く優秀で良い人に見えるって設定なのに、基本的に悪い人に映っている。

松田優作バージョンの方が何倍も好みだった。
仲代達矢さんじゃなければ、3.5だけど大好きだから3.7。
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